「2027 Spring / Summer Bishu Material Exhibition」が、2026年4月23日(木)〜24日(金)の2日間、東京・原宿のWITH HARAJUKU HALLにて開催された。 会場には尾州産地のテキスタイルメーカー13社が集結し、各社が新たな提案素材を携えて来場者との商談に臨んだ。 今シーズンのテーマは「BREEZE UP(風立ちぬ)」。 そのテーマから派生する3つのコンセプトが提示された。 ■ DESIGNED FORMAL(デザイン・フォーマル)フォーマルなテーラリングからインスピレーションを得た、軽やかで彫刻的な素材群。 ■ PREPPY NAVY(プレッピー・ネイビー)日常を優しく彩り、生き生きとした美しさを演出する素材群。 ■ CRAFT AESTHETE(クラフト・エステート)技術の進歩と人間らしい暮らしとの調和を求め、深い欲求を満たす素材群。 今シーズンは、長年語られてきた「尾州産地=秋冬素材」というイメージを覆す内容となった。 天然素材をベースにしながら、かつてないほどの薄さや軽さを実現した素材、複合素材による機能性と遊び心を兼ね備えた素材、さらには後加工による豊かな表情変化など、多彩な提案が会場を彩った。 単に春夏向けに薄く、軽くしただけではなく、尾州らしい上質さを残しながらカジュアルな要素を取り入れた素材提案が目立ち、春夏市場における尾州産地の新たな可能性を感じさせる展示会となった。 また、出展者からは、これまで課題とされてきた春夏素材への取り組みに対する手応えもうかがえ、会場全体が活気に満ちた雰囲気に包まれていた。 来場者数は主催者発表で670名(学生を除く)となり、前年同シーズン比で約8%増を記録。サンプルリクエスト社数は前年比3%増、リクエスト点数は前年比5%増となり、来場者からの関心の高さをうかがわせる結果となった。